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一条真也
横須賀での墓参

 

 6月6日、全互連の第59回定時総会が横須賀で盛大に開催された。終戦直後の昭和23年、西村熊彦という方の手によって、日本最初の互助会である「横須賀冠婚葬祭互助会」が横須賀市で誕生した。
 西村熊彦翁は、冠婚葬祭こそわが国の精神的文化であり、日本人の誇りであると提唱された。「明るく暮らせる日本の創造」という壮大な志があったればこそ、今日の業界の隆盛があることを決して忘れてはならない。横須賀で撒かれた一粒の麦は全国へ広まった。
 その意味でも、横須賀での開催は意義深いものがあったが、同地では西村熊彦翁のお墓参りをすることができた。熊彦翁の墓所は、横須賀の良長院の境内にあり、長年の念願を果たすことができた。
 わたしは、熊彦翁の墓前で手を合わせながら、「互助会の火はけっして消しません。これからも冠婚葬祭で日本人を幸せにします」と誓った。
 わが国は急速な高齢化や人口減少社会へ突入。それを受け、冠婚においては婚姻数の減少が進行し、葬祭においては家族葬や直葬といった小規模葬儀が増加。互助会の経営に影響を与え、業界を取り巻く環境は大きく変化している。
 しかし、冠婚葬祭互助会の本義に鑑みれば、短期的な社会情勢に一喜一憂することなく、会員様をはじめとする消費者ファーストの精神で誠実に向き合うことで着実に成長し得るものであると確信する。
 相互扶助と儀式提供という「初期設定」の再確認、時代の変化に沿った「アップデート」の両方が大切である。
 誕生から約70年を経て、互助会業界は大きく成長した。全互協加盟各社は、消費者保護政策を推進し、自社の経営基盤の強化を図り、儀式文化の継承と創新に努めていくことが求められる。聖地・横須賀で、互助会の歴史と未来に想いを馳せた。
2017.6.20