第15回
一条真也
「お辞儀にも種類がある」
 お辞儀には、座ったままお辞儀する「座礼」と立ってお辞儀する「立礼」とがあります。現在では、日本人の生活スタイルが洋式化したため、座礼より立礼の場合が多くなりました。さらに立礼には、「会釈」「浅い礼」「普通礼」「敬礼」「最敬礼」の五つがあります。
「会釈」は直立の姿勢から、背筋を伸ばして上体を15度ほど傾けます。手は自然と股の前につく形になります。男性は、つま先を少し開いたほうが体の重心が安定します。女性はつま先を揃えたほうが美しく見えます。ただ、揃えた場合、ハイヒールなどのかかとの高い靴だと重心を支える面積が小さくなるので、無理のないようにして下さい。
 日常的によく見られる「浅い礼」は30度ほど、「普通礼」は45度、それぞれ体を傾けてお辞儀をします。「敬礼」は、上体を傾ける角度は45度から60度くらい。そして「最敬礼」の角度は60度から90度くらいです。最敬礼は神前や仏前などの儀礼の場で行うお辞儀です。90度になる場合は「直角礼」とも呼ばれます。
 大事なことは、最敬礼とは、あくまで神仏に対して行うものだということです。人に向かって最敬礼をすると、かえって卑屈な印象を与え、された方もけっして愉快ではありません。 
 人間関係塾は、ひとまず今回で終了です。ご愛読に心より感謝します。