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一条真也
「沖縄の新成人に学べ!」
 今回も成人式の話をしたい。
 前回、北九州の派手すぎる衣装の新成人がマスコミやネット上で話題になっていることを書いた。
 すると、数人の知人から「わざわざ北九州のイメージダウンになることを書かなくても」と言われた。たしかに、ようやく暴力団対策が成果をあげたとされているのに、成人式がヤンチャでは情けない。
 少し前まで、成人式の全国ニュースといえば、沖縄が取り上げられることが多かった。わたしは毎年、沖縄の「荒れる成人式」が話題になることをずっと苦々しく思っていた。「守禮之邦」沖縄のイメージを著しく損ない、また成人式という神聖な通過儀礼を冒瀆するものだからだ。
 ところが、その沖縄の成人式が3年前から大きな変化を見せた。
「新成人のイメージを良くしたい」と、成人式を終えたばかりの那覇市の鏡原中学校の卒業生たちが国際通りに出掛け、雨の中、自主的に清掃に取り組んだ。そのいでたちこそ、派手な金色の袴、耳にはピアス、大胆な髪形だったが、他の新成人が振りまいた紙吹雪をはじめ、ごみを丁寧に拾い上げたという。
 この行為に対し、沿道の人々は「素晴らしい」と拍手を送り、一心不乱に清掃する若者たちの姿に感動して盛んに記念撮影を求めた。「沖縄タイムス」にも「20歳の自覚」の大見出しで大きく取り上げられた。
 清掃活動を同級生に呼び掛けたのは多和田陽介君という青年だが、じつはこの多和田君、わが社の社員なのである。現在は、那覇市の結婚式場「マリエールオークパイン那覇」の宴会サービス部門で頑張っている。
 多和田君らの志はその後も後輩たちに受け継がれ、今年の成人式後にも国際通りを清掃する新成人の姿がたくさん見られた。
 北九州および各地の若者たちも派手な衣装で大騒ぎするだけでなく、清掃でもしてはどうか。若いエネルギーはこういうことに注いでほしい。こっちのほうが絶対カッコいいぜ!