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一条真也
「『ナシ婚派』は情報不足?」
 入籍をしたものの、結婚式はあげないカップルを「ナシ婚派」という。「ナシ婚派」には「経済的事情」など利己的理由が多いのに対し、結婚式を挙げた「した派」には「親・親族・友人に感謝の気持ちを伝えるため」などの利他的理由が多い。
 結婚式のお世話をする「むすびびと」たちの新たなミッションとして、「経済的事情」「さずかり婚」「セレモニー的行為が嫌」のナシ婚3大理由を克服し、「感謝の気持ちを届ける」きっかけ作りが必要だと考える。
 興味深いデータがある。ナシ婚3大理由トップの「経済的事情」を選んだカップルの43.4%が、結婚式費用の概算を調べたり、見積もりを取ったりしていないと回答しているのだ(みんなのウェディング「ナシ婚」に関する調査2015)。「何となく高そうだからしない」という理由が最も多いのである。つまり、ナシ婚派の多数は情報不足が理由で、親族、友人たちへ「感謝の気持ちを届ける」きっかけを失っているのだ。
 ナシ婚3大理由第2位の「さずかり婚」はどうか。わたしは「子どもをさずかったからこそ、親への感謝をカタチにする必要がある」のではないかと考えている。さらに「子どもが理由で諦めた」では、将来成長した子どもたちはどう思うか?
 結論からいうと、大切な生命を授かったからこそ「婚礼は行うべき」である。しっかりと結婚披露の場を設け、親族、友人たちへ感謝の気持ちをきちんと届けてほしい。成長した子どもたちも、「あなたを授かったからこそパパとママは一緒になれたんだよ」と誇らしげに想い出のアルバムを開く時が来るのではないか。
 さらに第3位の「セレモニー的行為が嫌」について。これは各地で結婚式のお世話をさせていただいている、わたしたちの責任も大きいと思う。なぜなら、「感謝のココロをカタチにする」という婚礼本来の意義(価値)をうまく伝えていないからだ。
 ナシ婚3大理由のどれをとっても残念ながら「情報不足」は否めない。