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一条真也
「同窓会でタイムトリップを!」
 先日、わが母校である小倉高校の同窓会総会が開催された。会場はいつものように同校の体育館である。
 昨年は海外出張で参加できなかったので、2年ぶりの参加となる。体育館に足を踏み入れると、1000人近くの同窓生の熱気に圧倒される。
 卒業期の席に着くと、なつかしい顔が揃っていた。同級生たちと昔の思い出話をしたり、近況を報告し合ったりしていると、あっという間に時間が過ぎてしまう。
 いつも思うのは、高校の同級生ほど気の合う存在はないということ。なぜなら、出身地が同じ、年齢が同じ、加えて学力もしくはⅠQが同じくらい(?)ということで、三拍子が揃っているからではないかと思う。
 特に、今年は同級生であるNHK北九州放送局長の上田早苗さんが初参加し、大いに盛り上がった。
 彼女のアナウンスで「お楽しみ抽選会」も行われたが、久々に聞いた上田アナの声は耳に心地良く、さすがはNHKの元看板アナである。
 当日は先輩や後輩、そして同級生たちが一堂に集まった。職業もさまざまで、会社の経営者もいれば、お医者さんも弁護士さんもいる。お坊さんや芸術家の先生だっている。
 日ごろからお世話になっている顔見知りの方にばったり会って、母校が同じだと初めて知ることもしばしばである。母校を同じくする方々とお話ししていると、「ああ、良いご縁に恵まれたなあ」としみじみ思う。
 同窓会総会の最後は、校歌を全員で合唱する。校歌を歌うと全員の心が1つになったようで、いつも胸が熱くなる。中には、涙を流している大先輩もおられる。
 母校の校歌を歌うとき、わたしは「学縁」というものを強く感じてしまう。そういえば、わたしが当番幹事長を務めた20年前の同窓会総会のテーマは「縁」であった。
 同窓会に行くと、心は高校時代に戻って、あの頃の夢まで思い出す。そう、わたしにとっての同窓会とは、年に一度のタイムトリップなのだ。