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一条真也
「『いい夫婦の日』に思うこと」
 11月22日は「いい夫婦の日」だ。じつによくできた語呂合わせだが、1988年に財団法人余暇開発センター(現日本生産性本部)によって提唱された記念日である。
 その後、落語家の桂文珍さんを名誉会長とする「いい夫婦の日」をすすめる会が設立され、普及を推進。
 99年からは毎年、アンケートを基に理想の夫婦・カップルにふさわしい「パートナー・オブ・ザ・イヤー」を選出している。
 第1回の99年は江口洋介・森高千里夫妻をはじめ、多くの有名人が選ばれているが、その顔ぶれも多彩である。2000年には中村橋之助・三田寛子夫妻、11年には高橋ジョージ・三船美佳夫妻(現在は離婚)と、今となってはなかなか考えさせられるカップルも見える。
 最近は一般にも認知されるようになり、11月22日に入籍するカップルも増えてきている。
 それにしても、いい夫婦とは何か。
 かつて、哲学者プラトンは『饗宴』において、元来が1個の球体であった男女が、離れて半球体になりつつも、元のもう半分を求めて結婚するという「人間球体説」を唱えた。
 本当に自分にふさわしい相手がさがせないなら、あるいは間違った相手と一緒になってしまったのなら、それは、わたしたちが何か義務を怠っているからだ。そして、精力的に自分の片割れをさがし、幸運にも恵まれ、そういう相手とめぐり合えたならば、言うに言われぬ喜びが得られることをプラトンは説いたのだ。
 結婚相手と出逢うことは奇跡にほかならない。そもそも縁があって結婚するわけだが、「浜の真砂」という言葉があるように、数十万、数百万、いや数千万人を超える結婚可能な異性のなかからたった一人と結ばれるとは、何たる縁だろうか!
 わたしたち夫婦は、88年に結婚した。「いい夫婦の日」が初めて提唱された年であり、大晦日に解散するSMAPが結成された年だ。わたしたちは解散しないように頑張りたい。