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一条真也
「ミッショナリー・カンパニー」
 おかげさまで11月18日、わたしが社長を務める株式会社サンレーが創立50周年を迎えた。
 50年前、つまり1966年にはイギリスで音楽革命を起こしたビートルズが来日した。アメリカでは大衆文化の革命を起こしたウォルト・ディズニーが亡くなり、中国では毛沢東が「文化大革命」を起こした。
 そんな年に誕生したサンレーは、日本における冠婚葬祭の文化大革命をめざして歩んできたように思える。早いもので、わたしが社長に就任してから15年が経過した。
 創立50周年を記念して、わたしは佐久間庸和の本名で『ミッショナリー・カンパニー』(三五館)という本を上梓した。「ミッション」とは「使命」のことであり、「ミッショナリ―・カンパニー」は「使命のある会社」という意味になる。
 『論語』には「五十にして天命を知る」という言葉があるが、まさに創立50年を迎えたわが社は、天から与えられた使命としての「ミッション」を知らなければならない。
 わが社の小ミッションは「冠婚葬祭を通じて良い人間関係づくりのお手伝いをする」である。冠婚葬祭ほど、人間関係を良くするものはない。
 そして、わたしたちの理想はさらに大ミッションである「人間尊重」へと向かう。太陽の光が万物に降り注ぐごとく、この世のすべての人々を尊重すること、それが「礼」の究極の精神であると考える。
 わが社の活動の根底には「天下布礼」という思想がある。かつて織田信長は、武力によって天下を制圧するという「天下布武」の旗を掲げた。しかし、わたしたちは武力で天下を制圧するのではなく、「人間尊重」の思想で世の中を良くしたいのだ。
 天下、つまり社会に広く人間尊重思想を広めることがわが社の使命である。50回目の創立記念式典では、全社員に向けて「かねてより天からの命おぼゆれど わが社いま知命迎へり」という歌を詠んだ。今後も、使命を果たすべく精進したい。