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一条真也
「宇宙に行ってみたい!」
 4月12日は「世界宇宙飛行の日」である。ソ連が世界初の人を乗せた人工衛星ヴォストーク1号を打ち上げたのが1961年の4月12日で、これを記念する記念日だ。
 このとき、ユーリ・ガガーリンが人類で初めて宇宙に行き、「地球は青かった」との名言を残している。その20年後の81年4月12日には、NASAのスペースシャトル「コロンビア」が初めて打ち上げられている。これはヴォストーク1号の偉業を意識したわけではなく、当初の打ち上げ予定から2日延期された偶然の結果だそうだ。
 大のSF好きのわたしは、宇宙飛行のロマンに憧れてやまない。かつて、地球の重力圏から脱出することなど絶対に不可能だとされていた。
 すなわち、学識のある物理学者の教授たちが、57年にソ連のスプートニク1号が軌道に乗る1年ほど前までは、こんなことは問題外だと断言し続けてきた。しかし、その4年後の61年には、ガガーリンの乗った有人宇宙船ヴォストーク1号が打ち上げられ、人類最初の宇宙飛行に成功した。さらに69年にはアポロ11号のアームストロングとオルドリンが初めて月面に着陸したのである。
 ここに、古来あらゆる民族が夢に見続け、シラノ・ド・ヴェルジュラック、ヴェルヌ、ウェルズといったSF作家たちがその実現方法を提案してきた月世界旅行は、ドラマティックに実現したのである。気の遠くなるほど長いあいだ夢に見た結果、人類はついに月に立ったのだ!
 最近、わたしは「宇宙葬」を紹介するテレビ番組に出演し、宇宙への想いを大いに語った。拙著『ロマンティック・デス』(幻冬舎文庫)がアメリカの宇宙葬関係者のバイブルになっているというので、インタビュー取材を受けたのである。
 そこで、わが社が提案する「天空葬」や「月面葬」についての説明を行い、さらには宇宙への熱い想いを語った。宇宙葬もいいけど、できれば生きたまま宇宙に行ってみたい!