第23回
佐久間庸和
「素晴らしき和婚」

 

 わたしは、日ごろから「日本人には和が似合う」と考え、神前結婚式こそ日本人に合った結婚式と思っている。

 また神前式はもちろん、新郎新婦が和装を着て、披露宴では和食が供され、乾杯は日本酒で行う結婚披露宴を「和婚」と呼んでいる。
 先日、わたしは素晴らしい和婚にお招きを受けました。会場は、「和」を重んじているわが社の松柏園ホテルだ。

 新郎の是則慶秀さん、新婦の福田沙耶香さんとも太宰府天満宮にお務めとのこと。現在では珍しくなった媒酌人を太宰府天満宮の西高辻信良宮司ご夫妻がお務めになった。

 新郎は北九州を代表する神社の1つである戸上神社の直系ということもあり、結婚披露宴には宗像大社をはじめ、神社界の方々も多数参列された。さながら「神社サミット」の観があった。

 新郎新婦入場の後、司会者からの「開宴のことば」に続き、最初に「媒酌人のことば」が格調高く行われた。

 それから、わたしが来賓を代表して祝辞を述べさせていただきました。形式的なあいさつのあと、「本日、凛とした和装姿のお二人を拝見して、やはり『日本人には和が似合う』と再認識したところでございます」と言った。

 続いて、「わたしは『神道という宗教』と『結婚という行為』の相性は非常に良いと考えております。もともと結婚は、男性と女性が結びついて新しい生命をつくり出す、『産霊(むすび)』を意味します」とも述べた。

 わたしは、「結婚は最高の平和である」と常々言っています。人と人とがいがみ合う、それが発展すればけんかになり、さらには9・11同時多発テロのような悲劇を引き起こし、最終的には戦争へと至ってしまう。逆に、人と人とが認め合い、愛し合い、共に生きていく結婚とは究極の平和であると言えよう。

 また八百万の神々をいただく多神教としての神道の良さは、他の宗教を認め、共存していけるところにあります。自分だけを絶対視しない。自己を絶対的中心とはしない。根本的に開かれていて寛容である。他者に対する畏敬の念を持っている。

 神道のこういった平和的側面は、そのまま結婚生活に必要なものではないだろうか。そのようなことも述べさせていただいた。

 来賓祝辞の後は、シャンパンタワーならぬ「枡タワー」が行われた。これはピラミッド状に重ねた枡に、新郎新婦が日本酒を注ぐ和の演出である。
 日本酒は、新婦のご出身である佐賀県は嬉野の名酒でした。これぞ和婚の極み!ぜひ、この枡タワーを普及させたいものです。